「こんにちは!」今月は『熱中症予防』についてヘルパーステーションかまくらよりお話させていただきます。
暑い日が続いておりますが、みな様熱中症予防はどのように行っていますか? 私たち介護職はこの季節になると特に「熱中症」が心配になります。ご利用者様の中には訪問させて頂くと「私は大丈夫、ちっとも熱くないんで…」という方が多くいらっしゃいます。自覚症状がなく、ご本人様もまったく気づかないうちに体の中では脱水が進行しているなんてこともあります。そこで、今回は在宅でケアを行っている「ヘルパーの視点」を加味しながら介護現場の皆様と共に熱中症予防のポイントを再確認しましょう☺
■ 高齢になると暑さを感じにくくなる 高齢になると体温調節機能が低下し「暑い」と感じにくくなります。また「のどが渇いた」と思わなくても体は水分不足になっているなんてことも。さらに「エアコンは体に悪い」と思っている方や「水を飲むとトイレが近くなるから」とか「体を動かすのが大変で面倒」というような理由で室温調整や水分摂取が上手く行えず、知らず知らずのうちに脱水・熱中症のリスクが高まってしまいます。
■ ヘルパーから5つのアドバイス
① 「のどが渇く前」に飲みましょう 医療的な水分制限などが無い方は、1日1.2リットル以上の水分補給が理想的です。 「2時間毎にコップ1杯」くらいのペースで飲むことをおすすめします。また、麦茶や経口補水液など塩分のある飲み物も取り入れると◎(なお良し!)。
② 「エアコン」を上手く使おう 「冷えすぎが心配」と思う方は多いですが、室温が28℃以下になるようゆるやかに調整しましょう。扇風機との併用もおすすめです。(環境省が推奨する熱中症予防のための室温は28℃以下です)
③「 室内」でも油断しない 家の中でも熱中症は起こります。特に台所やお風呂場は暑くなりがちなので注意が必要です。こまめな休憩と水分補給を忘れずに。
④ 食事で「水分と塩分」摂取 味噌汁・煮物・果物など、食事からも水分をとれます。食欲がないときは、ゼリーやスイカ、ヨーグルトなどでもOKです。
⑤ 「おかしいな?」と思ったらすぐ相談 「元気がない」「顔が赤い」「汗をかいていない」「フラフラしている」こんな時は、水分をとり涼しい場所で休みましょう。それでも改善しない場合、迷わず医療機関等に相談するか救急車を要請しましょう。
■ 高齢者と暮らすご家族様へ 高齢者ご本人が暑さに気づきにくい分、まわりのサポートがとても大切です。 毎日少しだけ「エアコン使ってる?」「お水飲んだ?しょっぱいもの食べた?」と声をかけてみてください。また、私たちヘルパーは日々の訪問でこうした様子も見守っています。心配なことがあれば、遠慮なくご相談ください。
■ 最後に 暑い夏も、ちょっとした工夫で元気に乗り越えることができます。熱中症は「予防」が何より大事、ご本人もご家族様も、そして介護職も一緒に気をつけていきましょう! どうかみなさん、体を大切にお過ごしくださいね。
社会福祉法人鎌倉会 ヘルパーステーションかまくら職員一同