はじめに 近年、自然災害の増加により、特に配慮が必要な方々が安心して過ごせる「福祉避難所」の重要性が高まっています。本訓練は、行政と施設が協力して災害時の対応力を高めることを目的として行われ、地域の要配慮者を支援する体制をより強固にするための重要な取り組みとして訓練を行いました。
福祉避難所って何? 災害時に高齢者、障がい者、妊婦、乳幼児などの要配慮者が避難生活を送るために特別な配慮が行われる避難所です。通常の避難所では対応が難しい方々のため、介護や医療サービス、バリアフリー設備などが整っています。
福祉避難所の特徴 1. 対象者: 要配慮者(高齢者、障がい者、妊婦など) 2. 設備: バリアフリー対応、プライバシーの確保、介護・医療支援可能 3. 運営施設: 介護施設や福祉施設が多い
一般の避難所との違い • 一般避難所: 地域住民が利用(学校や公民館など) • 福祉避難所: 要配慮者専用(介護施設などで運営) 1. 災害発生後、行政が必要性を判断 2. 福祉施設に開設を依頼 3. 要配慮者を受け入れ、安全で快適な環境を提供
○ 福祉避難所は、災害時に特別な配慮が必要な人々が安心して生活できる重要な施設です。事前の準備や訓練が円滑 な運営に欠かせない場所となります。
訓練内容 1. 福祉避難所開設準備 行政から開設依頼を受け避難所の物資や設備を準備。ショートユニット空き部屋を利用し受入場所として開設しました。
2. 要配慮者の受け入れ 前橋市から提供された情報を基に、地域の高齢者や障がい者を受け入れ風景
3. 要配慮者のアセスメント 受け入れた要配慮者の健康状態や生活状況を確認し、適切な支援が提供できるように要配慮者の方と直接話を行っています。
4. 居室環境の準備調整 要配慮者が安全かつ快適に過ごせるように、ショートユニットの居室環境を整備しました。また、はじめての場所に一人でいるのは不安感をあおってしまう為、しばらくの間職員が要配慮者の方々に付き添いコミュニケーションを図り少しでも安心していただけるよう配慮。
訓練を通じて得られた成果と課題 ★ 成果 • 行政と施設の連携体制が強化され、災害時の流れが明確化されました。 • 具体的な受け入れ手順が整理され、実践的な準備が可能になりました。 ★ 課題 • 受け入れ体制の効率化が引き続き必要であると感じました。 • 物資準備や配置について、さらに細かい計画が求められます。
今後の展望 本訓練で得られた成果や課題を基に、福祉避難所運営マニュアルを見直し、さらなる改善を図ります。また、地域住民や関係機関とも協力し、防災意識の向上に努めてまいります。
おわりに 今回の訓練にご協力いただいた皆様に深く感謝申し上げます。災害に強い地域づくりを目指し、引き続き取り組んでいきます。